1週間のうち数日間だけ歩くことが健康に繋がる!?
【1】健康のため歩くことを考えている人に読んでもらいたい記事です。
【2】この記事を読むと1週間に何日歩くことが良いか分かります。
皆さんこんにちは。リハビリ太郎です。
このブログでは、運動や健康、美容などの分野の研究報告などを中心に読者の皆様の生活に少しでも役に立つ情報を発信出することを目的としています。
今回も健康のために歩くべき歩数に関してブログを書いていきたいと思います。
前回、健康のためには60歳未満の方では8000歩程度、60歳以上の方では6000歩程度歩くことが重要であることをまとめました。
下記にリンクを貼っておきますので良ければご一読下さい。
健康のために何歩歩けば良いの? - リハビリ太郎の役立つ運動・健康ブログ
ここでこんな疑問が湧いてきます、
健康のためには毎日6000-8000歩歩かないといけないの?
生活していると仕事や家事などで、毎日たくさん歩くのは時間的になかなか難しいですよね。
週何回くらい健康のために歩けば良いか分かれば、非常に有意義だと思います。
結論を言うと週1-2回程度、6000-8000歩歩くことでも、死亡リスクの低下に繋がるなど十分に健康増進効果があることがわかっています。
今回は2023年に投稿された週何回歩くことが健康に良いのかを調べた研究を紹介したいと思います。
論文の紹介
今回紹介する論文は、日本とアメリカのグループがアメリカのデータベースを使って、1週間の歩数の状態と健康との関連性を調べた研究になります。
(Inoue K et al, JAMA Netw Open, 6(3), 2023)
下記に論文のリンクを貼っておきます。
対象者は20歳以上の成人3101名となっています。
1日の歩数は、加速度計を使用し計測し、1週間の内で8000歩以上歩く日が何日あるかを対象者ごとにそれぞれ算出しています。
その後対象者を10年間追跡し、1週間における歩数パターンが全死亡率や心血管死に及ぼす影響に関して調査しています。
結果
上の図が1週間のうち何日8000歩以上歩いたかと全死亡率との関係を示したものになります。
縦軸が全死亡率で横軸が1 週間で8000歩歩いた日数になります。
1週間の内8000歩歩くことがない人と比べて、1日だけでも8000歩歩く人は全死亡率が低下し、おおよそ8000歩歩く日が4日以上になると、全死亡率の低下が頭打ちになることが分かります。
実際に週3-7日8000歩歩く人は、歩かない人と比べて約16.5%10年後の全死亡率が低かったという結果になっています。
また、週1-2回程度しか8000歩歩かない人でも歩かない人と比べて約14.9%10年後の全死亡率が低かったそうです。
つまり、毎日ではなく週に数回意識して歩くことによって、死亡率を下げられる可能性があるのです!
まとめ
今回紹介した研究結果から、もちろん毎日8000歩程度歩くことは健康に繋がることは分かりました。
しかし、一方で週に1,2回8000歩程度歩くことによっても十分に健康増進効果があることも明らかになりました。
忙しい現代を生活している中では、中々運動を行うことは難しいですよねー。
しかし、今回の結果から、たとえ週末などに意識して歩く運動だけでも十分に健康増進効果はあると言えると思います。
週に1日だけでも良いので歩くことが、もしかしたら将来の健康に繋がるかもしれませんね。
是非少しからでも良いので取り組んでみてはいかがでしょうか?
本日もありがとうございました。