健康増進に効果的な余暇スポーツは何があるの！？ - リハビリ太郎の役立つ運動・健康ブログ

【1】健康のために効果的な運動内容を知りたい人に読んでもらいたい記事です。

【2】この記事を読むと健康のために取り組むべき運動mの種類を知ることができます。

皆さんこんにちは。リハビリ太郎です。

このブログでは、運動や健康、美容などの分野の研究報告などを中心に読者の皆様の生活に少しでも役に立つ情報を発信出することを目的としています。

今回は健康増進のために取り組むべき余暇スポーツに関する内容を発信していきたいと思います。

これまでも1週間の内、週末などの数日だけでも運動することによって、健康増進に繋がる可能性があることは記事にしてきました。

よろしければ下記のリンクからその記事も読んで頂けると幸いです。

毎日ではなく、数日間だけ運動することによって健康に繋がるという報告は非常に嬉しいですよねー。

では、その数日間の運動はどのように行えば良いのでしょうか？

どのタイプの運動が健康により効果的か分かれば日常生活に取り入れやすいですよねー。

今回は2022年に投稿された高齢者における余暇スポーツの種類が死亡率に与える影響に関する論文から一緒に勉強していきたいと思います。

結論から言うとどのような種類の運動でも死亡率の低下に有効ですが、特にランニングやテニスなどのラケットスポーツを行うことがより死亡率の低下(健康増進)に繋がることが示唆されています。

それでは内容を見ていきましょう。

今回紹介する論文は、アメリカのグループが2022年に報告した高齢者の余暇スポーツの種類がその後の死亡率に与える影響を調査したものになります。

(Watts L et al, JAMA Netw Open, 5(8), 2022)

下記に論文のリンクを貼っておきます。

対象者は、59歳以上の高齢者272550名となっています。

研究参加時に1週間の内の運動強度や行っている運動の種類を聴取し、その後の死亡率などを調べる研究となっています。

平均の調査期間は12.4年になっています。

研究期間中に全体の約43%の118153名の対象者の方がお亡くなりになっています。

この研究では、研究参加時に聴取した運動強度や運動の種類が死亡率とどのように関係しているかを解析しています。

結果

上の図は、1週間における運動の強度と死亡率との関係を表したものになります。

縦軸が死亡率、横軸が運動強度を表しており、黄色の四角が全体の死亡率、黒丸が心血管死亡率、水色ひし形ががん死亡率を示しています。

1週間の内全く運動をしない人と比べ、軽度〜中等度以上(15 to 22.5MET hours/week)運動すする人は死亡率が低下する結果となっています。

軽度〜中等度以上の運動をすることによって約13%程度死亡率が下がるようです。

これはこれまでの研究で述べられていることと同様の研究結果となっています。

上の2つの図は、様々な運動の種類と死亡率との関係を表したものになります。

主な運動の種類としては、ランニング、サイクリング、水泳、その他の有酸素運動、ラケットスポーツ、ゴルフ、ウォーキングとなっています。

結果としては、ランニングとラケットスポーツが最も死亡率の低下(健康増進)に寄与する運動タイプであることが明らかになりました。

ランニングでは約15%、ラケットスポーツでは約16%死亡率を低下させるとう結果になっています。

今回の研究から、1週間の内軽度〜中等度の運動を行うことにより健康増進に繋がることと、特にランニングとラケットスポーツがより健康増進に寄与する可能性が分かりました。

筆者らは、ランニングとラケットスポーツがより効果が高いことに関して、ランニングは全身の様々な筋肉を使う運動であること、ラケットスポーツでは、目と手の協調が必要な運動であることが理由であるとしています。

この研究でも1週間の内にどのような運動でも健康増進効果があることは明らかになっていますので、まずは何でも良いので運動をすることが大事だと思いますが、もし余裕があればランニングやテニスなどのスポーツも組み合わせて行うことが重要かもしれませんね。

今日もありがとうございました。