健康には水をしっかり飲むべし!
【1】健康増進に興味がある全ての人に読んでもらいたい記事です。
【2】この記事を読むと水分摂取が健康に与える影響について知ることが出来ます。
皆さんこんにちは。リハビリ太郎です。
このブログでは、運動や健康、美容などの分野の研究報告などを中心に読者の皆様の生活に少しでも役に立つ情報を発信することを目的としています。
今日は水分摂取と健康との関係に関して記事を書いていきます。
今年の夏も連日暑い日が続いており、熱中症対策のために小まめな水分摂取が勧められています。
水分は人間の体の約50%を構成するとされており、生きていく上で欠かせない物質であることはご存知の方が多いと思います。
そのため1日約2-3Lの水を摂取するのが良いといったことも耳にしたことがあるかもしれません。
実際にヨーロッパやアメリカの報告では、男性では1日約2.5-3.7L、女性では2.0-2.7Lの水分摂取が勧められています。
近年では、水分摂取による健康への好影響も報告されており、以前ブログでも書きましたが、水分摂取をすることによるダイエット効果なども確認されています。
下記のその内容を貼っておりますので、是非一読下さい。
水を飲むだけで体重を落とせる可能性がある!? - リハビリ太郎の役立つ運動・健康ブログ
水分摂取には様々な健康への好影響がありそうですが、今回は、2020年に日本のグループが報告した水分摂取と健康との関係に関する内容を紹介したいと思います。
結果としては、1日約650mLの水分摂取を追加で行うことにより、血圧の低下や腎臓機能低下の抑制などの健康増進効果があることが分かりました。
それでは内容を一緒に見ていきましょう。
論文の紹介
2020年に日本の北海道情報大学などのグループが投稿したものになります。
(Nakamura Y et al, Nutrients, 12(4), 1191, 2020)
下記に論文のリンクを貼っておきます。
対象は健康に問題のない50-75歳の日本人55名となっています。
対象者を朝起きて2時間以内と夜寝る前2時間以内に550mLのペットボトル水(サントリー天然水でした。)を飲むグループと、飲まないグループに分け3ヶ月間継続した際の血糖や血圧、血液データ、人体の微生物の状態などの変化を2群間で調査しています。
結果
上の図は、調査期間中の対象者の1日水分摂取量を表した棒グラフになります。
黒丸が追加で水分摂取をしているグループで、白丸が水分摂取をしていないグループのものになります。
調査期間中、水分摂取をしたグループはしていないグループよりも1日約500-600mL程度多めに飲水をしていたことが分かります。
次に上の図は調査期間中の収縮期血圧の推移を表した図になります。
■が水分摂取をしたグループ、□が水分摂取をしていないグループのものになります。
水分摂取をしたグループは、摂取していないグループと比べて、血圧低下効果があることが見て分かります。
最後に上の図は、調査期間中における腎臓機能の推移を表したものになります。
縦軸の数値が小さくなれば、腎臓機能が低下していると解釈して下さい。
腎臓機能の低下は、高血圧を引き起こし心血管疾患など重大な疾病の発症に関係するとされています。
結果としては、水分摂取をしていないグループでは調査期間中に腎臓機能が軽度低下したのに対して、水分摂取を行ったグループでは腎臓機能の低下を抑制することが確認されています。
まとめ
この研究では、1日の水分摂取を多く行うことは、血圧の低下や腎臓機能の維持などの効果があり、健康に繋がる可能性が確認されました。
血圧低下のメカニズムに関しては、水分摂取を多く行うことにより老廃物が排泄された可能性や人体に好影響を与える微生物の増加などが挙げられると筆者らは考察しています。
やはり健康のためには、意識的に水分摂取を行うことが重要ですね。
男性では2.5L-3.5L、女性では2.0-3.0L程度の水分摂取を目安に1日生活してみてはいかがでしょうか。
今日もありがとうございました。