リハビリ太郎の役立つ運動・健康ブログ

リハビリテーションに関する最新の知見から運動や健康に関する役立つ情報を発信していきます。

体重が減る可能性がある魔法の食品!?

【1】ダイエットを考えている、またはダイエットをしている人に読んでほしい記事です。

【2】この記事を読むと簡単に体重を落とすテクニックに関する知識を得ることが出来ます。

 

皆さんこんにちは。リハビリ太郎です。

このブログでは、運動や健康、美容などの分野の研究報告などを中心に読者の皆様の生活に少しでも役に立つ情報を発信出来ればと思います。

前回も体重減少に関する情報を発信しましたが、今日も摂取するとダイエットに繋がる可能性がある食品に関して書いていこうと思います。

 

L-カルニチン

 

皆さん、聞いたことはありますか?

恥ずかしながら、僕は今回紹介する論文を読むまでは知りませんでした。笑

主にお肉(特に赤身肉)や乳製品に多く含まれているとされており、検索するとL-カルニチンサプリメントなども購入出来るようです。

L-カルニチンを摂取すると、体内のエネルギー代謝が促進され、エネルギー消費量が増えることにより体重減少に繋がる可能性があることが近年では報告されているようです。

そんな魔法みたいな食品あるんですか?

というのが正直なところですね。笑

今回は2016年に投稿されたカルニチンが体重減少に及ぼす影響に関してメタアナリシスを用いて検証した研究を紹介して、カルニチンについて情報共有出来ればと思います。

論文の紹介

今回紹介する研究は、イランのグループがカルニチン摂取による体重減少効果に関して、無作為化ランダム試験の結果をまとめたメタアナリシスを用いて検証したものになります。

(Pooyandjoo M et al, Obes Rev, 17(10), 970-976, 2016)

下に論文のリンクを貼っておきます。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/obr.12436

 

論文の内容

9つの論文の合計911人を対象としており、その内449人がカルニチンを摂取する群(介入群)で、462人がカルニチンを摂取せず非偽薬を摂取する群でした。

対象者の内容としては4つの論文が糖尿病患者、2つが肥満患者、1つがうつ病患者、1 つが健康成人、1つが筋疲労患者を対象としていました。

研究期間としては、1ヶ月から1年で、摂取量は1.8gから4.0gでした。

 

結果

出典:(Pooyandjoo M et al, Obes Rev, 17(10), 970-976, 2016)

上記の図がカルニチン摂取による体重減少効果を示したものになります。

真ん中の0の線よりも黒い四角形が左側にあればカルニチン摂取によって、体重減少効果があると見てもらうと良いかと思います。

結果は見ての通り、カルニチン摂取によってカルニチンを摂取しなかった場合と比べて、統計学的にも体重減少効果があることが分かりました。

今回の論文での体重減少効果は平均で-1.33kgでした。

 

出典:(Pooyandjoo M et al, Obes Rev, 17(10), 970-976, 2016)

こちらの図は、上段が対象を肥満患者だけで効果を見たもので、下段は肥満ではない対象者の効果を見たものになります。

結果としては、肥満な方であっても、肥満ではない方であっても、カルニチン摂取により体重減少効果を認めました。

その効果は、肥満患者さんでは平均で-1.25kg、肥満ではない対象者では-1.74kgでした。

体重減少効果は少ないような気もしますが、カルニチンを摂取するだけで、摂取していない人よりも体重が減るというのは凄いですね!

また、肥満ではない方でも効果があるというのは、良い結果かなと思います。

 

個人的考え

前回投稿した水の摂取テクニックと比べると体重減少効果は少ないと思いますが、今回も、もしかすると摂取するだけで、痩せる可能性があるL-カルニチンに関する研究を紹介しました。

世の中には凄い食品がいっぱいあるんですね〜。

筆者らは、この結果の良い点として、肥満治療薬には高血圧などの副作用があるのに対して、カルニチンはお肉などにも含まれる物であるため、副作用がなく安全に摂取できることも述べています。

安全に摂取できて、痩せることが出来るのであれば、ダイエット中の方は一度カルニチン摂取も考えても良いかもしれませんねー。

 

最後にこの論文の解釈に関する注意点を述べておきます。

まず1点目は対象者の特性が様々であることです。肥満患者さんや糖尿病患者さん、うつ病患者さんなど様々な方を対象としており、解釈には注意が必要です。

2点目は、介入方法に関してです。今回の研究で取り扱っている論文の介入方法は、純粋にカルニチン摂取だけしたものではなく、運動などと組み合わせた介入を行っているものも多いです。そのため、カルニチン摂取だけで必ず体重が減るかどうかは議論の余地があります。

3点目は至適な、カルニチン摂取量や摂取期間が今回の研究では、言及していないので、摂取量や期間は注意が必要です。この研究で述べている通り、1日4g程度で1年間の摂取であれば安全だとは思いますが、それ以上の摂取は注意する必要があると思います。

 

上手に摂取しながらダイエットを進めていくのが良いかもしれませんね。

今日も読んで頂きありがとうございました。